お待たせ致しました。
前々回のブログから始まりました、成功の普遍的法則を「航空機産業への参入及び成功」に適用するとどうなるか、の「その2」です。
成功の第二の法則は
「パフォーマンスには上限があるが、成功には上限がない」
です。
これは、パフォーマンスはベル型曲線に基づき、成功はべき乗則曲線に基づくからです。
図をご参照ください。


私は速く走るのが苦手で、とても遅いのですが、100m走の世界記録(ウサイン・ボルトの9秒58)は多分、私の速さの2倍ほどで、3倍まではいきません。
しかし、収入はどうでしょうか?フォーブス2016年の記事ではボルトの収入は約36億円(推定)となっています。私の収入の100倍?1000倍?とおそるべき差になっています。
100m走の選手であれば、ボルトとの差はコンマ何秒と僅かな差(もちろん、その僅かな差が重要)ですが、収入はやはり100倍以上の差になっていると思います。
このことを成功の第二の法則は示しています。
これを航空機産業に適用すると次のようになります。
前回説明しました、パフォーマンスの測定方法で、
例えば、必要な認証は全て取得している、
品質状況ではエスケープは発生していない(即ち、全ての不適合は自社内で発見できている)、
納入状況は定時納入率が100%である、
環境・安全衛生に対する取り組みも満足できるレベルにあるような場合です。
これは、高い目標のようにも見えますが、達成不能のレベルではなく、それ以上のパフォーマンスは必要ありません。
従って、求められるパフォーマンスには上限があります。
しかしながら、このパフォーマンスを実現しているサプライヤーがあるOEMと部品製作の契約をし、航空機産業のネットワークの中に一度参入すれば、他のOEM、RRSPメーカーにも知れ渡り、各社からの契約も次々と得られることがあります。
これには上限はありません。もちろん、自社の生産能力が一旦は上限となりますが、それは契約状況を見て、順次設備増強していくことで、上限は解除できます。
結論、「航空機産業においてもパフォーマンスには上限があるが、成功には上限がない」
もちろん、世界中の企業を相手に契約を勝ち取るわけですから、簡単ではありません。しかしながら、求められるパフォーマンスは明確です。従って、第一の法則に従って、自社のパフォーマンスを向上させ、第二の法則で無限の成功を勝ち取ることを目指せます。
では、皆様の関心が高い、最初の契約をどのように獲得すればよいのでしょうか?
それは、次回の成功の第三の法則でご紹介します。
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